やっぱり泣きました! 永遠の0

「永遠の0」。

まぁ今更説明するまでも無い、2013年最大のヒット作と呼べる百田さんの代表作が映画化されました。百田さんとの出会いは「BOX」という市原隼人さん主演のボクシング映画でした。ハワイ帰りの機内で暇つぶしで偶然鑑賞。展開のスピード感、登場人物の微妙な機微、そして涙を誘う意外なストーリーに日本の映画もいいもんだと感心した次第。さて、ところで原作は?百田?誰だ?というところから氏の文庫本全巻制覇まではあっという間でした。「影法師」「モンスター」「風の中のマリア」「黄金のバンタムを破った男」等々。

先日、情報バラエティ番組に百田さんが出演されていました。その中で、氏が作品創りのために書籍を4~500冊読破したり、大勢にインタビューをしたり、膨大な時間を費やすとおっしゃっておりました。そして、ここが驚いたのが、「書きたい」と思う所から書き始めるとのこと。ストーリーを順に追うのではなく、「書きたいシーン」をつなぎ合わせてストーリーを完成するのだと。

この方法、実は企画書も同様なんですよね。調査や資料の読み込みに膨大な時間を費やすことはできませんけど、ある推察を基に、企画を組み立てる際、順序よく企画するとどうしても予定調和的になってしまいがち。展開として面白い、楽しいという部分を書き出していくとなるとどんどん企画書作りも作品を仕上げていくようになるんです。無駄がそぎ落とされポイントが明確になっていくんですね。

作家がどうやって物語を組み立てていくのか興味が以前からありましたが、百田流なのでしょうが、目から鱗の想いでした。

さて、「永遠の0」です。まだ鑑賞されていない方も大勢いらっしゃると思いますので詳しくは書きませんが、英雄視されている特攻隊の戦士達の真の肉声を聞く想いでさめざめと涙しました。また、特攻隊の生き残りを演じる俳優さんの演技力もあるのでしょうが、先の大戦でご苦労された方が演じるからこその重み、深みを感じました。

ハリウッド映画かジブリしかヒットしない昨今、邦画を改めて見直す機会をいただきました。

 

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